JOURNAL #12000.06.05更新日:2024.08.14

支援者を支える支援 能登に届いたソーラーハウス

2024年1月1日、令和6年能登半島地震の発災当日から現地に出動し、支援活動を開始した空飛ぶ捜索医療団。
石川県珠洲市に事務所を開設し、現在も活動を続けていますが、当初の数ヶ月間、私たちの拠点となったのは、通称”ABC”(=”ARROWS Base Camp”)、テントやコンテナハウスからなるベースキャンプでした。


7月、空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズの本部に、ABCのソーラーシステムハウスを提供してくださった株式会社ダイワテックの岡社長がお越しくださり、今回の支援について、また、同社の社会貢献・災害支援への想いについてお話をうかがいました。

ソーラーハウスで協力が可能、とダイワテック様からご連絡を受けたのは、発災間もない1月2日。
調整を進め、ABCの拠点整備が本格化した1月下旬、ソーラーシステムハウスおよびバイオトイレを貸与いただきました。
必要な時間だけ発電機で電源を確保し、寝袋で寝泊まりしていたABCにあって、ソーラーパネルで電気が使えるソーラーシステムハウスの存在は大きく、スタッフの共有スペースや倉庫として活用されました。

バイオトイレはスタッフのみならず、近隣の方々にも安心して使えるトイレとして日々活用されました。

2基のソーラーシステムハウスは、ABCの開設から数ヶ月間、無償貸与というかたちで利用させていただきました。若築建設株式会社・曙建設株式会社の両社が被災地支援のためにとスポンサーとして協力くださったことにより、今回の貸与が実現しました。
この場をお借りして、ご尽力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

ダイワテック様は、東日本大震災の際、ソーラーパネル付きの街灯を支援したことをきっかけに、太陽光などによる発電・蓄電システムを中心とする製品開発に注力されているそうです。
今後想定される大規模災害において、コンテナやプレハブのような生活空間のニーズはより一層高まることが予想されます。私たち空飛ぶ捜索医療団単独でできること、直接届けられる支援には限界がありますが、迅速に被災地に駆けつけ、支援のハブとして機能することで、民間の力の連携が、一人でも多くの命を救うことに繋がると思っています。
これからもこうした平時からの意見交換等をつうじて関係を深め、国内外の被災地支援において、企業の皆さまと連携していきたいと思います。

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